船井デジタル道場
kintoneアプリのブラックボックス化を解決! 「アプリ情報取得ツール」で設定を丸ごと可視化!
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kintoneは現場のニーズに合わせて誰でも手軽に業務アプリを作成できる強力なツールです。しかし、その手軽さゆえにアプリの数が増えたり、改修を重ねたりするうちに、設定がどんどん複雑化してしまうことはありませんか?

作った担当者が異動して、詳細が誰にも分からない…

設定を変えたいけど、他に影響が出ないか不安…
気が付けば、作成者本人ですら細部まで把握しきれない「ブラックボックス化したアプリ」が生まれてしまう。これは、kintoneを活用する多くの現場で起こりがちな課題です。
なぜアプリ情報の把握は難しいのか
kintoneアプリは、フィールド設定、一覧、グラフ、アクセス権、プロセス管理、通知、プラグインなど、多岐にわたる設定が複雑に絡み合っています。これらを画面上の操作で手軽に編集できる、というkintoneの特徴ゆえに下記のような状況が発生しやすいです。
- 度重なる改修
- 業務の変化に合わせて機能を追加・修正していくうちに、初期の設計とはかけ離れ、全体像を把握しにくくなります。
- 属人化
- アプリ作成や管理が特定の担当者に集中していた場合、その人が異動などによりいなくなった途端に誰も仕様を理解できなくなります。
- ドキュメント不足
- 作成、編集の手軽さゆえに、設計書や設計変更の履歴を残す運用が追いつかず、「現在の正しい設定」がkintoneの中にしか存在しない状態になりがちです。
このような状況が続くとkintoneアプリがブラックボックス化してしまい、いざ改修しようにも影響範囲の調査に膨大な時間がかかったり、怖くて触れなくなったりと、業務改善のスピードが鈍化する原因にもなりかねません。

「アプリ情報取得ツール」を活用すれば、これらの問題を解決できます。
アプリ情報取得ツールとは?
アプリ情報取得ツールでは、kintoneアプリの設定情報を自動的に抽出し、スプレッドシートに整理した形で出力することが出来ます。各設定の主要項目はすべて全て出力されます。
- プラグイン一覧
- 船井総研がサポートしているプラグインについては、プラグインの概要説明や提供方法、説明・紹介URLを表示します。
- JavaScript/CSS一覧
- アクセス権
- アプリ、レコード、フィールドそれぞれのアクセス権を取得します。
- 通知設定
- アプリ、レコード、リマインダーそれぞれの通知設定を取得します。
- プロセス管理
- アクション
- フィールド
- フィールド名、フィールドコード、フィールドタイプなどの基本情報だけではなく、必須、重複禁止、最大(小)値、最大(小)文字数、ルックアップ先アプリのコピー元フィールド、関連するプラグインといったの詳細情報まで取得します。
- 一覧
- グラフ






本記事では船井総研オリジナルプラグイン「Funtone」を使用しています
◆プラグインの利用対象企業
- グロースクラウドをご利用のお客様
- kintone伴走支援をご利用のお客様
◆プラグインの取得方法
プラグインダウンロード専用URLからプラグインをダウンロードしてください。
専用URLが不明な方は、弊社とのチャットワークグループにてご質問ください。
操作方法
取得対象アプリを指定する為の情報(サブドメイン、スペースID、アプリIDなど)を入力し実行ボタンを押下すると、認証情報(ログイン名、パスワード)の入力が求められます。これらの値を入力しOKボタンを押下すると、処理が実行されます。
「スペース内の全アプリ」など、複数アプリの情報を一括で取得する事も可能です。

ツール導入のメリット
ツールを導入する事で、具体的にはどのようなメリットが得られるでしょうか?
アプリ設定の「見える化」
最大のメリットは、アプリの全設定を一目で確認できるようになることです。どのフィールドが、どんな設定(計算式、ルックアップ、必須項目、重複禁止など)で、どの一覧やグラフ、アクションで利用されているか、といった情報を一覧で把握できます。
アプリ設計書の自動生成
ツールの出力結果をそのまま「現在の仕様書」として活用できます。面倒なドキュメント作成の手間を大幅に削減し、正確な最新情報を手元に置くことができます。
影響範囲の正確な特定
「このフィールドコードを変更したい」「選択肢を削除したい」といった場合も、出力された情報を検索するだけで、そのフィールドが関連する計算式、絞り込み条件、プラグイン設定などを素早く特定できます。これにより、安全で迅速な改修が可能になります。
アプリの棚卸しと標準化、属人化の解消
全アプリの設定情報を比較・分析することで、「使われていないフィールド」や「重複しているアプリ」を発見しやすくなります。kintone環境全体の整理整頓(棚卸し)を進めることは、運用ルールの標準化にも役立ちます。これにより「あの人にしか分からない」といった属人化状態が解消されます。

最後に
kintoneの手軽さとスピード感を維持しつつ長期的に安定して活用していくためには、作成したアプリを適切に「管理」する仕組みが不可欠です。
もし、アプリの増えすぎや複雑化、属人化した設定にお悩みであれば、「アプリ情報取得ツール」の導入を検討してみてはいかがでしょうか。アプリの管理工数を削減し、kintoneをさらに活用するための確かな土台となってくれるはずです。
グロースクラウド・kintone伴走支援をご契約いただいているお客様で「うちのアプリにも導入してみたいけど、設定方法がよく分からない…」という方、チャット、Webミーティングにて対応可能ですので、ご連絡お待ちしております!

船井総研はサイボウズ®のオフィシャルパートナーです!
船井総研では、コンサルティング会社として中小・中堅企業様をご支援する中で、kintoneを利用した業務改善も多数行っています。
様々な業種でkintoneを用いた業務改善を行った実績があり、そのノウハウを活かして「kintone伴走支援」サービスを提供しております。
「kintoneの運用に困っている…」という企業様だけでなく、
「kintoneでもっと業務改善をしたい!」
「kintoneをもっと使いこなしたい!!」
という企業様も、ぜひ船井総研のkintone伴走支援をご活用ください!



