愛知県を中心に、LPガスを主体とした様々なホームサービスを提供。2022年3月にリフォーム1号店を三重県菰野町にオープン。2024年1月よりkintoneを導入し、2025年1月に2号店を三重県四日市にオープン。 今回は、常務の榊原様と店長の増田様にお話を伺った。
導入事例
グロースクラウド・kintone伴走支援を
導入いただいている企業様へのインタビュー
地方事業者の課題をkintoneで解決!トップと現場の連携で実現した「情報共有の質・量・スピード」向上
導入背景:ガス事業の未来を見据え、新ビジネスの課題を克服へ

ニイミ産業様はLPガス事業が中心でありながら、リフォーム事業を立ち上げられました。
まずは、その経緯からお聞かせいただけますか?

従来のガス事業だけでは、将来的な人口減少を考えると事業規模がシュリンクしていくのは明らかでした。そこで、LPガス事業と親和性が高く、お客様との関係性を活かせるリフォーム事業を新しいビジネスとして模索し、立ち上げたのがきっかけです。当初は、部活動のような形で、リーダーの増田を中心にスタートしました。
kintone導入前の課題、導入を決めた理由を教えてください

その立ち上げから約1年半後にkintoneを導入されました。
事業が軌道に乗り始めた時期かと思いますが、その時点でどのような課題が顕在化していたのでしょうか?

当初は現場の人間が私を含めて2名。
案件が増えるにつれ、全体の進捗把握が難しくなり、私にすべての業務が集中する深刻な属人化が発生しました。

具体的に、どのような方法で案件を管理されていたのですか?

船井総研のコンサルタントの方からいただいたスプレッドシートと、手書きの受付票です。この受付票を壁にペタペタ貼って、進捗を確認していました。

そう。壁に貼っていたんですよ。
特に困っていたのは、イベント後の瞬間的な反響増加です。

反響が増えると、かえって問題が起こってしまうのですか?

そうです。キャパオーバーになってしまい、せっかくいただいたお問い合わせをほったらかしにしてしまうことがありました。そうすると、せっかくの案件が失注に繋がってしまいます。
週一で案件管理会議は開いていましたが、更新が追いつかず、「ちょっと待ってください」と紙を探す時間がもったいなかったのです。
進捗がわからず、失注するという事態をなんとかしたいという課題がありました。

お客様の時系列での行動履歴が追えないこと、見積もりから完工までのプロセスが分かりにくいことも大きな課題でしたね。
kintone導入後、社内での入力浸透や活用促進で行った取り組みについて教えてください

このような課題を解決するために、事業立ち上げから約1年半でkintoneを導入されたのですね。
導入後は、どのようにして運用定着・課題克服を実現されたのでしょうか?

まず、以前の反省から「ほったらかしを防ぐ」ことに特化しました。kintoneを導入してまず変わったのは、私が増田に『あの案件どうなってる?』と聞くと、すぐに状況を共有できるようになったことです。

管理者側が常に状況を把握できるようになったのですね。

ええ。私は朝昼晩とkintoneを確認しています(笑)。
特に「一週間行動していないリスト」は便利で、これを見て増田が担当者に状況を確認する、という運用です。このリストをいかに減らすかが、マネジメント上の課題になっています。

榊原がこれだけ見てくれているという意識が、入力者側のモチベーションにつながっていますね。

貴社では、日常業務の運用の中にkintoneが組み込まれていますよね。進捗状況については独自のステータスを追加して細分化していたり、kintoneを使って進捗管理をする際にも、ショールームと営業の役割分担が明確だなと感じています。どのようにルール化されたのでしょうか?

これは、全メンバーでのミーティングでルール化しました。

現場の納得感を重視したかったので、あえて私は会議に入らず、船井総研のコンサルタントの方に、現場でのヒアリングとルールの叩き台作りをお願いしました。「ここまでがショールームの入力」「ここからは営業の担当」という線引きを現場で合意したことで、誰もが納得して入力できるルール化ができました。
kintoneを導入した効果と具体的な成果について教えてください。

貴社では、kintoneの「KPIアプリ」を活用されています。これにより、どのような効果が生まれましたか?

私が最も見たい「売上や粗利の見通し」が、リアルタイムに見れるようになったことです。スプレッドシートの時は集計が大変でしたが、今はワンクリックです。


以前は、反響案件から月や店舗ごとにデータを絞り込み、契約金額や粗利を別々に抽出していたので、集計に時間がかかっていました。今はKPIアプリを見るだけで済むので、集計時間が大幅に短縮されました。

このデータは、次の施策にどのように活かされていますか?

非常に重要な指標として活用しています。特に新規客とOB客(リピーター)の反響の違いを見て、施策を考えています。今はOB客の反響率(名簿の5%が目安)が課題だと明確にわかっているので、「OBイベントを打とう」といった次の具体的な施策を、このデータに基づいて迅速に決めることができます。

OB客へのアプローチについても、仕組み化されていると伺っています。

はい。「〇ヶ月コール・ハガキスレッド」を活用し、完工したお客様に3ヶ月、半年ごとにハガキを送ることをリスト化・ルーティン化しています。日が来たらすぐにリストが出てくるので、忘れずに実行できるようになりました。


複数の事業所間の連携にも役立っていますか?

情報の共有という面で、質も量も、スピードも圧倒的に向上しました。特に多店舗展開において、離れた店舗の様子を手に取るように把握できるのは大きいです。本部と現場、そして店舗間での共通認識に持っていくまでの時間が短縮され、「どうする?」という具体的な議論に集中できるようになりました。
今後、kintoneで実現したいことを教えてください

まだまだできることは多いと感じています。最近、同じくグロースクラウドを導入している他社と交流する機会があり、見積書・発注書のワンクリック作成、そして在庫管理までをkintoneで一気通貫させたいと感じています。弊社では、今は複数のシステムに入力しているので、二重入力の事務負担を極力減らしたいと考えています。
最後に、今からデジタル・DX化を進めようとしている企業様に向けてメッセージをお願いします!

まず、弊社でできたのだからきっとできますとお伝えしたいです。年齢は関係ありません。弊社でも、50代の社員もkintoneを使ってくれています。

その通りです。紙で管理できる業務であれば、kintoneでも絶対できます。私たちは、紙の管理表をkintoneに載せていく作業をコンサルタントに協力してもらいました。

紙で管理する能力があれば、それをデジタル化することは難しくないということですね。

ええ。そして最も重要だと感じたのは、経営層や現場のリーダー(増田のような人材)が、最初は労力をかけて『やるぞ』という姿勢を見せることです。現場に任せきりにしては成功は難しい。トップがコミットすれば、必ず成果につながります。
