船井デジタル道場
便利機能がたくさん!「高度な設定」について
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皆様こんにちは!にんのすけです!
船井総合研究所で、グロースクラウドというサービスのカスタマーサクセスを行っています。kintoneユーザー皆様の「kintone発想力」を伸ばしてもらえるようなkintoneの便利機能やプラグインの設定方法・事例をこちらのサイトで発信しています!
他の記事もぜひ目を通していただけると嬉しいです^^
今回はkintoneの標準機能の1つ「高度な設定」について解説します。
高度な設定・・・開いたことはありますか?
見落としがちですが、実は便利機能がたくさん!
それでは詳しい解説へどうぞ♪
フォームの設定、グラフの設定、プラグインの設定・・・アプリをカスタマイズするために必要なものがアプリの設定画面にはたくさんあります。
その中の1つである「高度な設定」。皆さま開いたことはありますか?
kintone歴5年目になる私も、実は開いたことは数える程度しかありません・・・汗
そんな「高度な設定」でどんなことが設定できるのか、今回は詳しく解説していきたいと思います!
高度な設定とは
まず「高度な設定」がどこにあるかというと、設定タブ内の『その他の設定』にあります。
設定できる内容は全部で9項目。コメント機能など、普段目にしたことのある機能もありますね!
- 画像のサムネイル表示
- アプリコード
- レコード一括削除の有効/無効
- レコードの変更履歴の記録機能の有効/無効
- レコードのコメント機能の有効/無効
- レコードの再利用機能の有効/無効
- レコード一覧でのインライン編集の有効/無効
- 数値の有効桁数と丸めかた
- 四半期の開始月
それでは各項目の内容について、詳しく見ていきましょう!
画像のサムネイル表示
画像のサムネイル表示の設定とは、レコードの添付フィールドに添付した画像のサムネイル(縮小画像)を表示するかどうかの設定になります。
撮影した写真や、作成した画像などを添付フィールドに添付している方は、有効化するとレコードを開いた瞬間に画像も表示される便利な機能です!
初期設定では、サムネイルの表示の設定は有効になっています。
サムネイルが表示される画像形式は「BMP」「GIF」「JPG」「PNG」になります。
※サムネイル表示(縮小画像表示)ではGIF画像は動きません!
サムネイル表示が無効化されている場合は、ファイル名が表示されます。
・画像のファイルサイズが10MBを超える場合は、有効化している場合でもファイル名が表示され、サムネイルは表示されません。
・画像の画素数が5,000万画素を超える場合は、サムネイルにはダミー画像が表示され、ファイル名は表示されません。
アプリコード
アプリコードとは、アプリを識別するためのコードです。
アプリコードを設定したアプリのレコードには、アプリコードを含んだレコード番号が付きます。
例:アプリコードが「kintone」のアプリのレコード番号フィールドの値は「kintone-1」や「kintone-2」などになります。
アプリコードを含んだレコード番号をレコードのコメント欄やスペースのお知らせ欄、スレッドなどに書くと、対応するレコードへ自動的にリンクされるので、1クリックで該当するレコードに飛ぶことができます。
URLを貼り付けでも同じことはできますが、URLだと長くなりがちでパッと見たときに分かりにくいときもあるため、よくコメントなどを利用する方はアプリコードを利用することで、スマートにコメントができるのでおすすめです!
スレッドについては関連記事もご参考ください♪
補足
・アプリコードは、ほかのアプリと重複できません。
・アプリコードは、アルファベットから始まる半角英数字である必要があります。
レコード一括削除の有効/無効
レコード一括削除を有効にすると、アプリに登録したレコードを一括で削除することができます。
初期設定では、レコード一括削除は無効になっています。
レコード一括削除ボタンは、一覧画面右上「・・・」マーク内に表示されます。
一括削除されるレコードは、一括削除ボタンをクリックした際に適用されている絞り込み条件のレコードのみになります。
例えば、昨年のデータは全てサンプルデータなので全部削除したい!という場合は、
「作成日時:以前:昨年」で絞り込み条件を適用した状態で一括削除ボタンをクリックすると、
昨年以前のレコードのみ削除される=今年のレコードは残した状態になります。
ただ、下記の注意にも記載したように一括削除したレコードは復元できないため、利用するときだけチェックをして、利用後はすぐにチェックを外して利用することをおすすめします・・・!
⚠注意
・削除したレコードは復旧することはできないので、念のため保存したい場合はレコードをcsvファイルに書き出してから削除してください。
・レコード一括削除ボタンが表示されるユーザーは、「アプリ管理」及び「レコード削除」のアクセス権限を付与されているユーザーに限ります。
・レコードのアクセス権限で「削除」対象外になっているレコードは一括削除できません。
レコードの変更履歴の記録機能の有効/無効
レコードの変更履歴の記録機能を有効にすると、レコード内容の変更やプロセス管理のステータス更新などを、レコードの変更履歴として記録します。
初期設定では、レコードの変更履歴の記録機能は有効になっています。
いつ、誰が、どんな内容でレコード作成・更新したのかが分かる上に、変更履歴から以前のレコードに戻すこともできるので、有効化のまま利用することをおすすめします!
補足
変更履歴の記録機能を無効にすると、過去に記録されたそのアプリのレコードの変更履歴も削除されます。
レコードのコメント機能の有効/無効
レコードのコメント機能を有効にすると、レコード内でコメント機能が利用することができます。
初期設定では、コメント機能は有効になっています。
コメントは書き込みをすると相手に通知も届き、社内のコミュニケーションの一助になるので有効化のまま利用することをおすすめします!
コメントの有効化のチェックを外すと、コメントが非表示になりコメントを書き込むことができなくなります。しかしチェックを外しても、過去に書き込んだコメントは削除されません。
レコードの再利用機能の有効/無効
レコードの再利用機能を有効にすると、すでに登録されているレコードを再利用(コピー)して、新しいレコードを作成できます。
初期設定では、レコードの再利用は有効になっています。
全て同じ内容でレコードを再利用することで入力負担を軽減することができるので、有効化のまま利用することをおすすめします!
ただ、再利用する際に「このフィールドは毎回変更するから、コピーされたくないんだよなあ・・・」ということもあるはず。
そんなときは『再利用レコード初期化プラグイン』を使ってみてください!
レコード一覧でのインライン編集の有効/無効
レコード一覧でのインライン編集とは、レコード一覧画面上でのレコード編集・削除ができる機能になります。
初期設定では、インライン編集機能は有効化になっています。
一部だけレコードの内容を編集したいとき、わざわざレコード詳細画面を開いて、編集ボタンをクリックして・・・というのは面倒!というときに、編集⇒入力⇒保存が3クリックほどでできるので入力負担を軽減することができます!
こちらの機能も、有効化のまま利用することがおすすめです♪
数値の有効桁数と丸めかた
数値の有効桁数と丸めかたでは、「数値」と「計算」フィールドの数値の精度を設定できます。
この設定は、計算結果や計算途中の値にも適用されます。
桁数を変更すると、その桁数以上の計算結果は表示できなくなります。
全体の桁数は「1~30」までの整数、小数部の桁数は「1~10」までの整数、小数部の丸めかたを「最近接偶数への丸め」、「切り上げ」、「切り捨て」から選択できます。
ただ、この小数部の丸めかたや小数点以下の表示桁数・・・どこかで見たことがありますよね?
そうです、ROUND関数や計算フィールドの「小数点以下の表示桁数」と同じことではないかと!
しかしROUND関数や「小数点以下の表示桁数」を計算フィールドで設定している方は注意が必要です。
ROUND関数や「小数点以下の表示桁数」の設定よりも、「高度な設定」の内容が優先されます。
ROUND関数や「小数点以下の表示桁数」を設定しても数値や計算が正しくないときは、「高度な設定」の「小数部の桁数」や「丸めかた」の設定を確認しましょう!
四半期の開始月
四半期の開始月は、グラフ機能や集計機能で利用されます。
グラフ機能や集計機能では、日付・日時フィールドの値を基に、四半期ごとに分類してデータを集計できます。
初期設定では、第一 四半期の開始月は4月に設定されています。
開始月は1~12月まで設定ができるので、会社に合わせて変更することでより見たい集計を見ることができます!
最後に
いかがでしたでしょうか?
普段利用している機能が、有効/無効の切り替えができたり、会社に合わせて計算結果の表示や四半期の開始月が設定できるので、より利用する方にピッタリなアプリができそうですよね!
標準機能にはまだまだ隠された(?)機能がたくさんあります。
この先もどんどんご紹介する予定ですので、楽しみにしてください♪