船井デジタル道場

Digital Dojo

入力作業の効率化!『AND関数,OR関数,NOT関数』の設定方法と使用例をご紹介!

公開日:2023年12月05日
はる

こんにちは!はるです!

船井総合研究所で船井ファストシステム(kintoneの業種別アプリパック)の導入やカスタマーサクセスのお仕事をしています!

このデジタル道場では、「kintoneで業務をもっと効率化させたい!」といった方に役立つ記事を多数掲載しています。

kintoneで何かお困りでしたらぜひご覧ください!

はる

今回は『AND関数,OR関数,NOT関数』の設定方法と使用例についてお伝えします。
IF関数と組み合わせて使用することで「複数の条件に合うかを判断して値を自動で入力する!」といったことが可能になります!

 顧客管理や売上管理など、日々の業務でkintoneを使用する機会は多いですよね。

その日々の入力作業で、

 

ユーザー

『Excelのように関数を使って入力作業を効率化できないかな』

『値を入力したら自動で条件に合うかを判断して○○って出るようにならないかな』

などと感じたことはありませんか?
実はそれ、IF関数とAND関数,OR関数,NOT関数を組み合わせることで実現できます!

 

IF関数についてはこちら

入力作業の効率化!『IF関数』の設定方法と使用例3選!!!

AND関数』とは

AND関数』とは、『なおかつ』を意味する関数です。
複数の条件を設定した際に、すべての条件に当てはまっていれば真と返し、一つでも条件と違っている場合は偽と返す関数です。
例えば、国語が80点以上 かつ、算数が80点以上であれば合格、どちらかが80点未満であれば不合格と返す。といったイメージです。

IF関数と組み合わせた計算式は以下の通りです。

AND関数の使用例

下記の条件で関数を設定してみましょう!
条件1:来店履歴なし
条件2:契約金額30,000円以上

来店履歴なし かつ 契約金額30,000円以上なら『初回割引あり』
ひとつでも条件と違う場合は『初回割引なし』と返す。

 

用意するフィールドは下記の通りです。

  • 来店履歴:ドロップダウンフィールド / 選択肢:来店履歴あり,来店履歴なし
  • 契約金額:数値フィールド
  • 結果表示欄(割引):文字列(1行)フィールド
     文字列(1行)フィールドの自動計算するにチェックを入れた後、下記の条件式を入力すると完成です!

※コピーする際は下記をご利用ください

IF(AND(来店履歴="来店履歴なし",契約金額>=30000),"初回割引あり","初回割引なし") 

→来店履歴なし かつ 契約金額30,000円以上なら『初回割引あり』
 ひとつでも条件と違う場合は『初回割引なし』と返す。という意味の式です!

※表示したい文字列は””(ダブルクォーテーション)で囲みます。
→””(ダブルクォーテーション)とは、囲んだ文字や数字を文字列として表示したり、計算式などで条件に
 組み込みたい文字列を指定するための記号です。
 ””(ダブルクォーテーション)なしで入力された文字がある場合にはエラーが発生しますので、
 表示する文字や条件に指定する文字は必ず””(ダブルクォーテーション)で囲むようにしましょう!

                                             

下記の通りに動作すれば成功です!

OR関数』とは

OR関数』とは、『もしくは』を意味する関数です。
複数の条件がある際に、その中のどれか1つが合っていれば真と返し、条件にすべて違う場合は偽と返す関数です。
例えば、国語が80点以上 もしくは、算数が80点以上、(どちらか一方が80点以上)なら合格、どちらも80点未満であれば不合格と返す。といったイメージです

IF関数と組み合わせた計算式は以下の通りです。

OR関数の使用例

下記の条件で関数を設定してみましょう!
条件1:年齢 25歳以下 
条件2:職業区分 学生 

25歳以下、もしくは職業区分が学生なら『学割適用』
条件にひとつも当てはまらなければ『学割なし』と返す。

用意するフィールドは下記の通りです。

  • 年齢:数値フィールド
  • 職業区分:ドロップダウンフィールド / 選択肢:学生,社会人,その他
  • 結果表示欄(学割):文字列(1行)フィールド
     文字列(1行)フィールドの自動計算するにチェックを入れた後、以下の条件式を入力すると完成です!

※コピーする際は下記をご利用ください

IF(OR(年齢<=25,職業区分="学生"),"学割あり","学割なし")

→25歳以下、もしくは職業区分が学生なら『学割適用』
 条件にひとつも当てはまらなければ『学割なし』と返す。という意味の式です!

※表示したい文字列は””(ダブルクォーテーション)で囲みます。
→””(ダブルクォーテーション)とは、囲んだ文字や数字を文字列として表示したり、計算式などで条件に
 組み込みたい文字列を指定するための記号です。
 ””(ダブルクォーテーション)なしで入力された文字がある場合にはエラーが発生しますので、
 表示する文字や条件に指定する文字は必ず””(ダブルクォーテーション)で囲むようにしましょう!

                                                   

下記の通りに動作すれば成功です!

NOT関数』とは

NOT関数』とは、『○○でなければ』を意味する関数です。
条件に当てはまる場合は偽と返し、条件に当てはまらない場合は真と返します。

少しイメージがつかみづらいので実際の使用例と設定を見てみましょう!

IF関数と組み合わせた計算式は以下の通りです。

NOT関数の使用例

下記の条件で関数を設定してみましょう!
日付が入っていなければ、『連絡お願いします!』と表示し、

日付が入っていれば、『連絡済です!』と表示する。

 

用意するフィールドは下記の通りです。

  • 連絡日付:日付フィールド
  • フォロー連絡:文字列(1行)フィールド
     文字列(1行)フィールドの自動計算するにチェックを入れた後、下記の条件式を入力すると完成です!

※コピーする際は下記をご利用ください

IF(NOT(連絡日付=""),"連絡済です!","連絡お願いします!")

→日付が入っていなければ、『連絡お願いします!』と表示し、
 日付が入っていれば、『連絡済です!』と表示する。という意味の式です!

※表示したい文字列は””(ダブルクォーテーション)で囲みます
→””(ダブルクォーテーション)とは、囲んだ文字や数字を文字列として表示したり、計算式などで条件に
 組み込みたい文字列を指定するための記号です。
 ””(ダブルクォーテーション)なしで入力された文字がある場合にはエラーが発生しますので、
 表示する文字や条件に指定する文字は必ず””(ダブルクォーテーション)で囲むようにしましょう!

                                                     

下記の通りに動作すれば成功です!

最後に

今回の記事はいかがでしたか?
条件に合った値を自動で算出、表示したい!」という方におすすめの機能でした!
自由にカスタマイズして幅広い業務に活かせる点が魅力ですね!
是非活用してみてください!

 

1人では設定が難しいかも…と思われる方もいらっしゃるかもしれません。
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ご相談を受け付けておりますので、ぜひご活用ください!