船井デジタル道場

Digital Dojo

kintoneで在庫管理をしよう!

公開日:2021年06月01日
デジタルおかん

「kintoneを在庫管理に使えないかな~!」

そう思われている会社様は多いのではないでしょうか?

商品の在庫管理、備品の在庫管理・・・などなどざまざまな「在庫」の管理があると思います。
船井総研では商品が「コンサルティング」という目には見えない商品なので、商品の在庫管理はあまりありませんが、郵便切手やはがきなど郵券の在庫管理が必要になります。

私が入社した10年ほど前は、郵便切手やはがきを利用するときに、紙に使用したいハガキや切手の金額と枚数を紙のファイルに記入するというアナログ管理をしていました。

今はグーグルフォームを使って、使用したいハガキや切手の金額と枚数を入力するに変わっています。

しかし、紙がフォームになっただけで、「入」のデータとの突き合わせは手作業・目検で行い、実際の在庫枚数とあっているかを確かめているとまだまだアナログな手法とほぼ変わらないやり方をしているという状態です。

弊社のような会社様はまだまだ多いのではないでしょうか?

デジタルおかん

入庫・出庫のデータを手作業・目検で突き合わせるのをやめ、理論上の在庫を自動・リアルタイムに表示でき、さらに発注すべき個数まで減ったらアラートが出せるとなると、最高じゃないですか?在庫管理の業務時間を削減できるようになるはず・・・!

それも他社にアプリ開発してもらうのではなく、社内で簡単にアプリ開発できたら、もっと良いですよね!

今回はその方法をお伝えする記事です。

kintoneの標準機能では難しいので、TiSさまの在庫管理プラグイン(無料で利用可能)を利用した方法でお伝えいたします。

在庫管理プラグインとは

まずはプラグインを設定した画面を見てください。

在庫管理アプリのレコード一覧画面

理論在庫・・・「入庫」の登録データと「出庫」の登録データの差分です。

実在庫・・・・棚卸しの際にここを修正します。この一覧画面から修正ができ、修正をすると理論在庫が実在庫と同じ数字になります。修正した場合は、差異を自動で計算をしてくれます。

理論在庫の背景が赤になっているところは、商品を在庫として常にいくつ持っておきたいか(発注点/適正在庫数)を事前に登録しています。それを下回ったときにアラートとして赤で表示させることができます。

在庫評価額を設定することも可能です。

無料プラグインでここまでの構築ができるとは・・・!と驚いちゃいますよね。
在庫管理アプリとして必要な機能は押さえられているので、おすすめのプラグインです。

それでは在庫管理プラグインを使ったアプリ作成方法をご紹介します!

プラグインを設定する前の準備

在庫管理プラグインは「在庫」を表示するアプリのほか、「入庫」と「出庫」を登録するアプリ商品マスタアプリが必要です。また、店舗別や倉庫別に管理がしたい場合は、店舗名や倉庫名の情報を持つマスタアプリが必要になります。

図にすると以下のような感じになります。

「入庫」を登録するアプリと、「出庫」を登録するアプリは1つのアプリにまとめても良いですし、2つのアプリに分けても大丈夫です。

今回は「入庫」と「出庫」を一つにまとめたアプリを作ってみました。

1レコード内に入庫・出庫の両フィールドを存在させています。(アプリの設定画面は後述します)

以下は在庫管理アプリで在庫数を確認し、そのあと、入庫・出庫アプリにて入庫したときの画面の動きです。

次に実在庫を数えたところ、数が異なった場合の画面の動きです。

棚卸し差異が表示される一覧は作ってくださいね!

いかがでしょうか?結構理想的な在庫管理になっていませんか?

それでは在庫管理アプリ・プラグインの設定をしてみましょう!

赤の吹き出しが「必須」で用意していただく必要があるフィールドで、緑の吹き出しが任意です。

商品マスタアプリを作成する

すでに商品マスタアプリがある場合は新規作成不要ですが、無い場合は下記の通り作成してください。

任意:倉庫・店舗アプリ(店舗マスタアプリ)を作成する

倉庫・店舗単位の管理がしたい場合は、倉庫・店舗情報のマスタアプリも作成してください。

該当するマスタアプリが既にある場合はそのアプリを使っていただいて大丈夫です。

ただし、店舗名・倉庫名のフィールドは「必須」と「重複禁止」設定が必要です。

入庫・出庫を登録するアプリを作成する

以下画像は入出庫を一つのアプリで作成していますが、「入庫」と「出庫」でアプリを分ける場合は、日付、商品名、数量をそれぞれのアプリに設定してください。

在庫管理アプリを作成する

棚卸時に商品単価が異なる場合は、棚卸単価フィールドを設定してください。

追記:プラグインアップデート!!!アイテムの絞込ができるようになりました!

管理しているアイテムが増えていくと、一覧画面で該当のアイテムの在庫が分かりにくくなってしまっていましたが、下記のように絞込ができるようになりました!より便利になりましたね!

こちらのアップデートは設定不要です。設定したアプリで絞込検索ができない場合は、プラグインをダウンロードして、kintoneにインストールしてみてください!

プラグインを設定する

利用したいアプリにプラグインを追加する

プラグインはTiS様のサイトからダウンロードが可能です。

ページ中央部分の「ダウンロード」をクリックするとダウンロードできます。

その後、ダウンロードしたプラグインをアプリに追加します。
追加方法は以下の記事をご覧ください。

在庫管理プラグインを設定する

在庫管理アプリの歯車アイコン>設定タブ>プラグイン とクリックし、在庫管理プラグインの歯車アイコンをクリックして、在庫管理プラグイン設定画面を開きます。

プラグイン設定画面では以下を参考に設定してください。

アプリを更新する

プラグインの設定保存後はアプリの設定画面に戻り、「アプリを更新」をクリックしてアプリを更新しでください。

以上で設定は完了です!お疲れさまでした~!

在庫管理プラグインを使えば在庫管理業務の手間がぐっと短縮できそうですよね!

グロースクラウドとkintone伴走支援ユーザーのみなさまへ

グロースクラウドとkintone伴走支援ユーザーの方は、在庫管理アプリを無料でダウンロードしていただけます!
弊社とのグループチャットにてお気軽に「道場記事の在庫管理アプリが欲しい!」とチャットしてください。
また、「自社で作ったアプリに在庫管理プラグインを設定したいけど、どう設定すればよいかわからない…」という場合も、お気軽にチャットでご相談ください。WEBミーティングにてアプリ状況を確認させていただきながら、貴社に適したアプリ開発・プラグイン設定をご案内いたします!

船井総研はサイボウズ®のオフィシャルパートナーです!

船井総研では、コンサルティング会社として中小・中堅企業様をご支援する中で、kintoneを利用した業務改善も多数行っています。

様々な業種でkintoneを用いた業務改善を行った実績があり、そのノウハウを活かして「kintone伴走支援」サービスを提供しております。

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