船井デジタル道場
kintoneの表示スピードが遅くなる原因と対処方法を知ろう!
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皆様こんにちは!hanaeです!
船井総合研究所で、船井ファストシステムというサービスのカスタマーサクセスを行っています。kintoneユーザー皆様の「kintone発想力」を伸ばしてもらえるようなkintoneの便利機能やプラグインの設定方法・事例をこちらのサイトで発信しています!
今回は、kintoneで「利用しているアプリの画面表示が遅い…」という問題を解決すべく原因と対策をご紹介いたします!
kintoneを利用していて、
「あれ…なかなかアプリ内の情報が画面に表示されないな…」
というご経験はありませんか?登録した情報の確認、入力作業の効率が悪くなって非常に不便ですよね。
実はkintoneで利用しているアプリの設定内容や登録内容・利用状況によって、画面の表示速度が遅くなることがあります。それには複数の要因が複合的に影響を与えている可能性もあります。
今回は画面の表示速度に影響を与える要因のうち、一覧画面で表示速度が遅くなってしまう場合と、レコード詳細画面で表示速度が遅くなってしまう場合の2つに場面を分けてご紹介します!原因と対策を知ってkintoneをストレスなく使いこなしましょう♪
一覧表示速度が遅くなる要因と対策
一覧で表示させているレコード数が多い
一覧では、画面での表示件数を100件まで設定を行うことができるのですが、表示件数が多ければ多いほど表示させるためのデータ量が多くなるため、画面の表示速度が遅くなる場合があります。表示件数は一覧画面で右上の赤枠の箇所で確認することができ、デフォルトでは20件の表示になっています!
表示させるレコード数は変更することができます。
1ページでできるだけ多くのレコードを把握したい!という場合があるかもしれませんが、表示件数は20件~40件程度にとどめて絞り込み表示をさせたり、一覧を分ける等で改善できる可能性があるのでぜひ工夫してみてください!
レコードの分類方法に関しましては、下記の記事も参考にしてみてください♪
レコード一覧の絞り込み条件が複雑に設定されている
レコード一覧の絞り込み条件の数に上限はありませんが、複雑な条件が設定されていると、画面の表示速度が遅くなる場合があります。特に、以下のような場合は表示速度に影響が出やすくなります。
- 「次のキーワードを含む」/「次のキーワードを含まない」を利用した条件を複数設定している
下記のように、設定した対象のフィールド数や、ヒットさせるキーワード数に応じても速度が遅くなってしまう可能性がありますので、表示速度が遅くなってしまった場合は時間を置いたり、条件を減らすなど工夫してみてください!
- 絞り込み条件やソートに、データが重いフィールドを指定している
データが重いフィールドというのは、例えば文字列複数行フィールドなど入力されている情報が多いフィールドになります。条件を別のフィールドに変更するなど条件設定を工夫してみてください♪
一覧で表示形式を変更するプラグインを利用している
ご利用が多いプラグインは下記です。
これらのプラグインはとっても便利なのですが、種類によってはレコードの数が多く且つフィールドの数も多いと一覧で表示させる情報量が多くなり、画面の表示速度が遅くなる場合があります!なので、こちらも表示件数・表示項目を少なくするなど工夫してみてください!
テーブルデータ一括編集プラグインではテーブルの情報を頻繁に編集、追加する場合は便利な機能ですが、一覧画面で特定の情報を確認したいといった場合には、情報が多くなってしまうのであまりお勧めしません…。利用用途に合わせて利用するしないというのも再検討してみてください♪
アプリに登録されているレコードが多い
1つのアプリに登録できるレコード数に上限はありませんが、アプリに登録されているレコード数が多くなるほどデータ量が多くなるため、画面の表示速度が遅くなる場合があります。
レコード数が多くなった場合は、過去情報の蓄積用と直近で扱うレコード情報のアプリで分けて運用するなどもご検討ください!
レコードの登録や閲覧の操作に関しては、アクセス権や絞り込みの設定を行っていない1つのアプリに、100万件を登録した状態で快適に使用できることを確認されています。また、利用可能なディスク容量はご利用環境全体でのご契約ユーザー数 × 5GBになります。利用状況の確認方法等はkintoneヘルプサイトをご参照ください。
レコード数の確認方法は「アプリ管理画面」で確認することができます。アプリ管理画面ではkintone上のアプリ数の上限や使用中のアプリ数を確認できるほかに、アプリごとのレコード数やフィールド数も確認することができます!
アプリ管理画面を閲覧する方法はkintoneヘルプサイトをご参考にしてください。
レコード詳細の表示速度が遅くなる要因と対策
アプリに配置しているフィールド数が多い
1つのアプリには500個までのフィールドを配置できますが、配置されているフィールドが多くなるほどデータ量が多くなるため、画面の表示速度が遅くなる場合があります。
多くのフィールドを配置している場合は、削除可能なフィールドがないかどうかや、アプリを分けて運用することなどもご検討ください。また、グループフィールドを配置し、使用頻度の少ないフィールド等をグループフィールド内に移動すると、表示速度を改善できることがあります。ファストシステムご利用のお客様ですとアプリごとに「設定用」のグループフィールドを設置しておりますのでそちらをご活用ください!
お客様ご自身で新たにグループフィールドを設置する際は、初期値にチェックを入れずに保存することで、フォーム入力の際にデフォルトでグループフィールドが閉じた状態になります。これで不要なレコードは表示させず、表示速度への制限を軽減することができます。
是非試してみてください♪
アプリにレコードが登録されている場合、フィールドを削除すると、そのフィールドに登録されたデータもすべて削除されます。フィールドを削除する際は、削除の前にレコード情報をファイルに書き出し、バックアップを取得しておくことをおすすめします。
ファイルにデータを書き出す
ファストシステムをご利用のお客様は、弊社で設定しているフィールドは削除しないようにお願いいたします。Javascriptやプラグインの設定が外れてしまいエラーの原因となります。お客様ご自身で追加されたフィールドに関しましては削除いただいても大丈夫です!フィールドの精査が難しい場合は弊社とのチャットにてご相談ください!
フィールド数の確認方法は「アプリ管理画面」で確認することができます。アプリ管理画面では、kintone上のアプリ数の上限や使用中のアプリ数を確認できるほかにアプリごとのレコード数やフィールド数も確認することができます!
アプリ管理画面を閲覧する方法はkntoneヘルプサイトをご参考にしてください。
レコード内のテーブルの行数が多い
レコード内の1つのテーブルに行が増えると1レコードあたりのデータ量が多くなるため、画面の表示速度が遅くなる場合があります。
テーブルの行が多くなった場合は、アプリを分けて運用することなどもご検討ください♪
リッチエディターフィールドに登録されたデータが重い
リッチエディターフィールドの登録内容は、HTMLとして保存されます。そのため、他のフィールドに比べてデータが重くなりやすく、HTMLデータ量が多いなど登録内容によっては画面の表示速度が遅くなる場合があります。
kintone上ではリッチエディターフィールドに入力された情報は左の画像のように表示されるのですが、CSVに書き出して情報を確認すると(画像右)こんなにもHTMLデータ量が…!ということもあり文字の装飾によってもデータが重くなってしまうことがりますのでご注意ください♪
リッチエディターは、装飾付きの文字を入力できるフィールドです。
文字色・背景色・文字サイズの変更や、下線・箇条書きの設定などを行うことができます。また、装飾したフォーマットを削除して元に戻すことも可能です。
アクセス権が複雑に設定されている
アクセス権は、アプリ、レコード、フィールドそれぞれに設定を行うことができますが、そのアクセス権が複雑に設定されていると、画面の表示速度が遅くなる場合があります。
アクセス権の条件をまとめることができないかどうかご検討ください。たとえば、複数のユーザーを条件に設定している場合は、グループや組織でまとめて指定することができないかご検討ください。また、不要なアクセス権が設定されていないかどうかもご確認ください!
アクセス権に関連する記事がございますので、アクセス権についてはkintoneヘルプサイトもしくは船井デジタル道場にてご確認ください♪
ファストシステムをご利用のお客様の環境には「貴社名*船井ファストシステムforシリーズ名」というスペースをご用意しておりますが、こちらはゲストスペースで作成をしていますのでグループと組織機能が使えない仕様となっております。フィールドのアクセス権限のみに関しては、グループと組織機能を使うことができます。同じ対象者に権限をかけるフィールドが複数ある場合、そのフィールド群をグループフィールドにまとめて、グループフィールドに権限を付けることで、グループ内のフィールド全てにアクセス権限を付けることが可能です!
ご不明点がございましたら弊社とのチャットにてご相談ください!
その他表示速度が遅くなる要因と対策
アクセスが集中している
ユーザーのアクセスが一定の時間に集中している場合は、画面の表示速度が遅くなる場合があります。特に、フィールド数やレコード数が多いなどのデータが重いアプリや、プラグイン等で複雑な設定をしているアプリに対するアクセスが集中すると、表示速度に影響が出やすくなります。この場合、時間をおいて操作を行ってみて改善されない場合は弊社とのチャットにてご相談ください♪
サービスの稼働状況が正常ではない
サイボウズ社のサポートサイトにて稼働状況を確認することができます。
サービス稼働状況(自動判定)で「正常」でない場合には、何らかの不具合でシステムがうまく稼働してない場合があります。「アクセス失敗が1分以上継続」「アクセス失敗が10分以上継続」となっている場合は弊社とのチャットにてご相談ください♪
サブドメインは、皆様が利用中のkintoneのcybozu.comのURLに含まれる文字列です。
URLが「https://trial-domain.cybozu.com」の場合は、「trial-domain」がサブドメインです。ご利用中のkintoneのサブドメインの確認方法は、kintoneヘルプサイトをご参考にしてください♪
最後に
いかがでしたでしょうか?
今回は、代表的な画面の表示速度に影響を与える要因と解決方法について紹介しました。記事を参考にkintoneを快適にご活用いただけますと幸いです!
他にもレコード保存後に画面が切り替わらない、保存できないなどの不具合がある場合は下記の記事もご参考にしてみてください♪
船井ファストシステムをご契約の企業様は、オンラインサポート(チャットもしくはWEBミーティング)にてご不明点のご相談も受けております!
上記につきましてご不明点などがある場合や項目整理についてのご相談がある場合は、お気軽にチャットにてご相談ください!